アイキャッチは The Best Ergonomic Keyboard より引用
ゲーマー向けの片手キーボードではなく、真ん中から2つにパカッと分離する合体ロボみたいなキーボードがあります。エルゴノミクスキーボードの一種で、スプリットキーボードと呼ばれます。
ゲーマーやプログラマー向けと思われがちな分割型ですが、紙の資料(あるいはタブレット)を使うタイピストにとっては、分離したキーボードの間に原稿を置くことができるので、非常に負担が少なく使いやすいです。自分の手の置き場所を任意に決めることができるため、単純なAlice配列のようなバタフライ型のエルゴノミクスキーボードより調整が自由です。
ARCHISITE BAROCCO MD770 JP(日本語配列)より引用
分解した状態で収納すると持ち運びにも使えますし、合体させれば通常のキーボードと同じ感覚で使用することもできます。
肩を開いた状態で使えるので、長時間のタイピングで肩こりを抱える方は試してみても良いかもしれません。
自作界隈のフルスクラッチ勢は、このセパレート型を好んでデザインしています。相当使いやすいんでしょうね。
難点は見た目が未来志向すぎて、なんか奇妙ということです。ロボットとか操縦してそうです。自宅などの人目につかないところか、特殊キーボードに理解のある開発系企業であれば良いと思いますが、一般的なオフィスに持参すると奇異の目を向けられることになります。
自作キーボードでは人気
分割型キーボードは自作界隈では人気らしく、Z軸の角度をつけられるスタンドが備わり、ほとんど立てた状態でタイピングするものや、合体すると普通の形状のキーボードに見えるものまで様々なタイプの製品があります。組立品もありますが、プレートやPCBがむき出しの一点物もあります。これらの部材やケースは工場に成形を外注したり、3Dプリンタで自分で打ち出したものを使っているそうです。
自宅で使う前提で究極のタイピング環境を追求する段階に差し掛かったら、分割型キーボードのことを思い出してください。