10年以上前に購入した薄型メンブレンキーボード(汚い)が自宅にありました。
メカニカルキーボードは少しカスタムしただけで劇的に打鍵感や打鍵音が改善しますが、メンブレンはどうなるでしょうか?
予定する改造
メンブレンの改造ではラバードームに穴を開ける方法が知られていますが、キーが戻らなくなる恐れがあるのでラバーには触れないことにして、メカニカル風の改造を施してみます。
1.キーにルブを塗る。
2.ボトムケースに粘土ウエイトを充填する。
3.テープMOD。
この3つを行ってみます。
分解清掃
とにかくずっと放置されていたキーボードなので汚いです。たくさん使って汚れたという感じではなく、保管状態が悪かった感じの汚さです。このキーボードは自宅サーバー機用だったので、ほとんど使っていないはずです。
普通のメンブレンと違って、この状態でキーキャップは取り外せないのでネジを外して分解します。
バラバラにしてケースとキーキャップを別々に清掃します。
キーキャップは塩素系漂白剤に浸けておきます。
スタビライザーにはもともと低品質のグリスかなにかが塗られていたらしく、完全に劣化して腐った輪ゴムのような汚れがこびりついていました。
ルブを塗る
キーキャップが触れる部分にルブを塗ります。穴の部分とキーキャップの両方に塗るべきですが、穴の方だけに塗布します。
フルサイズなので相当量使います。勿体ないですね。
ボトムケースに粘土を充填
子供用の粘土をくっつけていきます。薄型なので大した量は充填できません。
テープMOD
ボトムケースからネジ止めしているので、テープを貼ると穴を開ける作業がかなり面倒になりそうだったので今回はパス。他の方法で改善しそうなら後追いでやります。
再度組み立てる
スペースキーのスタビライザーが曲がったのでラジオペンチでもとに戻します。
メカニカルよりも使うネジの数が多くて、部位によってネジの種類も違っています。部材も剛性が低いので、なんか折ったりしそうで怖いです。製造コスト大丈夫なんですかね。
結論
メンブレンが旅に出たところでメカニカルになって帰って来るわけじゃない
全く何も改善されませんでした。ほぼ変わらず。粘土が充填されている分、打鍵したときに若干安定してるかな?と感じる程度で、ほとんど何も変わっていません。
そもそもルブを塗布するのはタイトなキースイッチのストロークを滑らかにするためなので、それ以前のルーズでグラグラしたキーにルブを塗布しても何も変わりません。メンブレンの打鍵感はラバーカップなので、何をどうしてもこのラバーカップ感は改善できそうにありません。
メンブレンを改造するくらいなら格安メカニカルを買ってきて静音加工した方が有意義です。