アイキャッチは The CaseKing Gold Keyboard より引用
メカニカルキーボードは趣味としてはそれほど高いコストがかかるものではりませんが、タイピストは執筆環境を整えるために、机、椅子、パソコン、モニタ、スピーカーなどのかなりお金のかかる資材から、タブレット、換えのマウス、ヘッドセット、デスクマット、PCクーラー、プリンタ、フットレストなど、細かい部分でも意外とお金がかかります。タイピストの部屋は軽く100万超えすることがあります。「そんなにかかってないよ〜」というタイピストの皆さんは今一度部屋の品物の合計金額を計算し直してください。おそらく想像以上にお金がかかっています。
そこに数万のキーボードを何台も購入する余裕はなかなかないという人も少なくないと思います。無理をする必要はありません。
メカニカルキーボードを購入するときにどれくらいの予算感を持てばいいか、初めて触れる人はなかなか想像がつかないと思います。タイピストは複数台所有することが普通ということを前提に話をします。
10万前後を目安に
基本的な構成であれば、
- フラグシップモデル1台
- 3〜5万前後の高級機
- ミドルレンジモデル1台
- 2〜3万前後の中級機
- 型落ちなら1万6千円くらいに下がっていることも
- 周辺機器
- キーキャップ
- 軸(数種)
- パームレスト
これで10万前後に収まるスターターキットと考えてください。
明確な目的性が無い限り、あまり格安品は買わないほうがいいです。損をした、と感じるだけです。
メインで使うフラグシップ機に普段遣い用の茶軸系を挿して、サブ機にしている中級機には青軸を挿して特別なタイピングに使用するなどの使い分けをします。
これだけ揃えておけば、1年くらいは新しいキーボードを買わなくても不満に感じません。
もし他のキーボードが欲しくなったら、予算が許せば止めません。キーボードは実益主義ではないので、欲しいものがあれば買えば良いんです。
お金がないよう(泣)
抹茶クッキーはありませんが、安くても良いタイピスト向けキーボードはあります。
お金がないからといって、諦めて安価なプラスチック筐体のキーボードで妥協することはありません。
Epomaker x Leobog Hi75
金属筐体で1万円台前半(ベアボーン)という脅威のコスパを実現したキーボードです。驚くべきことに、この価格帯でガスケットも装備しています。
打鍵感も打鍵音も良く、理想的な75%キーボードとなっています。
レイアウトはANSI配列しかありませんが、右端に多分使わないpgup/pgdnキーが4つも備わっているので、ここに英数やかなキーの送出を割り当てることで日本語入力を快適にできます。
金属筐体ですが高級機ではないので打鍵音は若干こもった感じに聞こえます。またPCBかプレートの精度が悪いのか、軸並びが不揃いでキーキャップが本体に干渉することがあります。力づくで矯正することはできます。
海外製ですが有線接続しかできないモデルなので、技適の心配もありません。
Keychron K Proシリーズ
keychronのK Proシリーズは金属筐体でセール品だと完全組み立てでも1万2千円台になっていることもあり、非常にお買い得です。
keychronのKシリーズはJIS配列も用意されており、レイアウトのラインナップも非常に豊富です。私はK8 ProのJIS配列を持っていますが、Qシリーズとは少しだけ違った意味で心地よい打ち心地と打鍵音を響かせます。国内で買えば技適もついてます。
お勧めはK6 Proです(JIS配列もあります)。
Keychron K6 ワイヤレス メカニカル キーボード(US ANSI 配列)より引用
もっとたくさん試したい
都内の大型量販店や、遊舎工房のような専門店に出かけることができる人であれば、実際に色々な製品に触れて試すことができますが、そうでない場合はお金をかけて購入するしかありません。
メカニカルキーボードは中古品がメルカリなどに流れてくることが多く、新品同然なのにかなり安くなっているものもあります。KeychronのK Proシリーズなどは1万円を切ったものも多いです。最初は中古品から買っていくのもありだと思いますが、中古品は想定外の問題を抱えている場合があります。
初期にプラスチック製品ばかり買ってしまって、途中で金属筐体の品質に目覚めた方は、これまでに調達した製品を綺麗に清掃して売却して、その売上で別のキーボードを買うこともできると思います。
そうでなくても壁一面がキーボードになってしまうのは見た目的にもあまり良くありません。