アイキャッチは mechanical keyboard sound goodより引用
打鍵音はリニア軸、タクタイル軸、クリッキー軸で変化しますが、本体品質とキーキャップでも大きく変わります。
プラスチック筐体の低価格キーボードはどうしても本体に打鍵音が響き、本体を貫通してデスクにまで響きます。カチャカチャしたいかにもプラスチック製の音が響きます。
金属筐体のキーボードはそのままだと金属的な反響音が響いてしまうので、現在の金属製キーボードは基本的にガスケットマウントが搭載されています。コトコトした高品質な打鍵音は金属筐体のキーボードでしか聴くことができません。
ガスケットマウント非搭載の金属筐体キーボードはあまり見かけませんが、とてつもなく打鍵音がやかましいので、これを好む人もいます。
また、キーキャップの形状、厚みによっても響く音が大きく変わります。
OEMプロファイルのような軸に被さるようなキーキャップはコトコトした低めの落ち着いた音がしますが、Cherryプロファイルのような薄めのキーキャップは軸の音を外に逃がすため、カタカタした高い音が響きます。
本体の打鍵音への影響
メカニカルキーボードの本体は、プラスチック筐体か金属筐体かによって変わります。
プラスチック筐体のキーボードは改造しない限りは筐体自体に打鍵が響き、更に打鍵音が貧弱な筐体を貫通してデスクにまで響くことがあります。カチャカチャ反響したうるさい打鍵音はこの本体の反響から生まれます。
一方、アルミボディのキーボードは現在では基本的にガスケットマウントが搭載されているために、打鍵音が響くことはあまりありません。軸とPCB、キーキャップだけの純粋なコトコト、カタカタした上品な音になります。
内部のプレートの素材、フォームの素材、ガスケットマウントの種類やプレートのブリッジ部分の構造によっても打鍵音は変化します。
少し古いアルミ筐体にはガスケット構造が未採用だった時代もあり、このときの金属筐体のキーボードは以下のように非常に甲高い音を鳴り響かせます。
プラスチック筐体であっても、内部に粘度や吸音フォームを敷き詰めるなどの改造によって静音化を行うことが可能です。
キーキャップの影響
意外なことですが、ABSとPBTはほとんど音が変わりません。厚みによるものか、ABSよりもPBTの方が僅かに高い音に聞こえるくらいで、どちらが良いとか悪いという音の違いはありません。
キーキャップの素材の厚みや形状(プロファイル)から受ける影響のほうが大きく、基本的に厚くて背の高いキーキャップほど落ち着いたコトコト音になり、薄くて背の低いキーキャップほど甲高いカタカタ音が響きます。
ガスケットマウントの本体にキーキャップを挿すときは、きちんと底まで挿し込むようにしてください。ちょっとでも浮いてると、著しく甲高い音が響きます。