アイキャッチは mode – Envoy より引用
75%以上では悩むことがなかったキーマップですが、65%を下回ると、常用していたキーの一部が消滅してしまいます。これらのキーはいったいどこへ行ったのでしょうか?
fnキー
ノートPCのキーボードには標準で備わっていますが、fnキーというレイヤーを切り替えるキーを押すことで、現在のキーマップを別のものに切り替えることができます。
固定の設定
ほとんどのメカニカルキーボードには最初からfnキーが備わっています。このfnキーを押したときの動作がキーボードメーカーによって固定で決まっている場合は、キーボードのマニュアルを参照してください。
例: EPOMAKER Hi75マニュアル
自由設定
VIAに対応したキーボードの場合、fnキーとの組み合わせでどのようなキーコードを送信するかについて自由に設定できます。fnキーのレイアウトさえ自由に変更することができます(デフォルトのfnキーは移動できないことがあります)。
VIAにキーボードを接続すると、LAYER(レイヤー)という項目に0 1 2 3という番号が並んでいます。通常のキーマップはレイヤー0なので、通常は0が選択された状態です。
fnキーが設定されていれば、VIA上には MO(1) と書かれていると思います。これはfnキーにレイヤー1が割り当てられているという意味です。
LAYER項目を1に変更すると、fnキーを押した状態のキーマップに切り替わります。
▽の部分は未割当状態のキーです。
これは65%のキーボードですが、fnキーと数字キーを組み合わせることでファンクションキーの役割を果たすことがわかります。
また、ここでRGBバックライトの切り替えやモード選択もできることがわかります。
60%キーボードの場合は、ここで矢印キーの割当を行います。
fnキーが無いキーボード
稀に既定のfnキーが割り当てられていないキーボードも存在します(mode等)。
これらは多くの場合、高級キーボードなので、VIAに対応しており、任意のキーをfnキーとして割り当てることができます。
右端の一列
65%以上のキーボードは右端に絶対使わないようなキーが2〜4つ並んでいます。
ここはキーマップを変更して、よく使うキーを割り当てる方が良いと思います。
65%のおすすめ割当
私はここに、上から、Del、バッククォート、音量+、音量ー、を割り当てています。
文字入力においてはBackspaceで事足りるのですが、それ以外の作業時に項目を削除するときにfn + backspaceを押すのが結構手間に感じることがあります。そういうときに、Delキーがあると非常に便利です。
65%になると、かつてバッククォートがあった位置はEscキーになっています。fn+Escでバッククォートは入力できるのですが、fnを押し損ねるとvimなどではコマンドモードに戻ってしまい、重大な操作ミスの原因になってしまいます。
普段バッククォート(チルダ)を多用しない人は他のキーを割り当てたほうが良いと思います。
音量の上げ下げはノブなしキーボードでは必須です。fnキーの組み合わせで音量調整しようとして誤って音楽を再生してしまうとパニックに陥ります。
75%のおすすめ割当
75%キーボードはEscキーが独立しており、バッククォートの入力に困ることはありません。
またファンクションキーが存在していることで、音量の上げ下げについても迷いません。
そのため、右端には上から、Del、pgup、pgdnを割り当てています(3キーです)。
pgup/pgdnは長大な文書(PDF等)を見るときに割りと多用するキーです(なくてもいいのですが)。
キーキャップ問題
キーキャップが現在刺さっているもののまま、キーマップだけ変更するのであれば問題ないのですが、音量の上げ下げのところにpgup/pgdnが刺さっているのはあまり見た目のよいものではありません。
そこで割り当てたキーキャップに差し替えることもできますが、XDAやMOAのようなフラットなキーキャップ以外は本来の位置と違うところに挿すと、形状が違うためにデコボコしてしまうという問題があります。
もしキーキャップを差し替えてマッピングの変更に対応する場合は、フラットなキーキャップをお勧めします。