キーボードのレイアウトにはJIS配列(日本語配列)とUS配列(ANSI配列)の二種類があります(それ以外のレイアウトもありますが、調達困難なので取り上げません)。
結論から申し上げると、どちらが良いということはありません。普段日本語配列に慣れている方はJIS配列のメカニカルキーボードを選んだほうが安全です。ただ、キーボードレイアウトはANSI配列の方が選択肢の幅が非常に広いので、様々なキーボードにふれる機会を増やすためにANSI配列を試すこともできます。
JIS配列(日本語配列)
メリット
- 普段遣いしていれば新しいレイアウトを覚える必要がない。
- 変換キー、無変換キーで日本語入力を切り替えることができる(Windows)。
- 英数キー、かなキーで日本語入力を切り替えることができる(Mac)。
デメリット
- 英語入力やプログラミングには向いてない。
- 右手のカバーエリアが広く、ホームポジションが崩れやすい。
- 本体もキーキャップも選択肢が限られる。
US配列(ANSI配列)
メリット
- 英語入力やプログラミングの負担が少ない。
- レイアウトがシンプルでホームポジションを維持しやすい。
- 普及率が高いため、選択肢は幅広い。
デメリット
- 日本語入力の切替はキーマップなどでカスタムしないと使いにくい。
- 最初のうちはEnterキーのミスタイプに悩む。
レイアウトの選択
普段からJIS配列を使っている場合は無理せずJIS配列のキーボードを選んで良いと思います。どうしても欲しいキーボードがUS配列しかない場合は、あまり恐れずUS配列を購入しても良いと思います。多くの人がイメージするほど慣れるのに苦労はしません。
通常の日本語入力において、JIS配列とUS配列にほとんど差はありません。通常使う記号キーの場所がちょっと違うだけで、劇的に変わる部分はありません。
プログラムを記述したり、英文を記述する人はUS配列が良いです。
- 代入演算子
=
がShiftなしワンキーで打てる。 - アンダースコア
_
がマイナスキーの位置にある。 - シングルクォート
'
がワンキーで打てる。 - バッククォートがワンキーで打てるかもしれない(65%以下は打てない)。
これらのメリットは想像以上に大きいです。@がへんな位置にあるのが気になるとか、「俺は0より^を使うぜ」という偏屈なvimユーザーでなければみんなニッコリです。
いずれにせよ、好きな方を選んで良いと思います。
OSのレイアウト対応
Macの場合は初めてキーボードを接続したときにキーボード判別を行ってくれますが、Windowsにはこういった機能はありません。
WindowsでUS配列のキーボードを使う場合は設定を変更する必要がありますが、JIS配列のままUS配列を適用するアプリがあります。
設定する場合は、時刻と言語>言語>日本語>オプション>レイアウトを変更する>英語キーボード(101/102キー)
を選択して、再起動してください(Windows10の場合)。